①40代の転職活動の現実
ⅰ)募集自体は多い(案件数だけ見ると)
転職エージェントサイトなどで検索すれば募集はたくさん出てきます。
僕の場合だと「舞鶴市、40歳以上、正社員、300万円以上」と絞り込んで検索すればたくさん出てきます。でも実際に通勤圏内で検討できるものを選別していくとかなり減るんですよね。
indeed検索結果➔ 116件
条件を考慮して➔ 8件 (以前の僕の基準で選んでみると)
ⅱ)よくある募集案件の選び方
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経験業界や経験業務内容の案件
経験がある方が教えなくて済むし即戦力になれるし役に立つだろうと考えますよね。その通りなんですが、採用側の心理はそれだけではないようです。
そこで採用側の友人に経験者採用について聞きますと、会社としてではなく個人的な見解という前提で答えてくれました。
・知識経験はこれから積めるから現時点でそんなに重要ではない
・年下や業界歴が浅い人の指示には素直に従ってくれなさそう
・昔のやり方のこだわりからPC操作や新システム習得に苦労する
・給与や職位が自己評価と合わず会社の姿勢に不満を持たれそう
もしかしたらこんな採用側の心理も選考段階で働いているのかな?
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過去の給与や待遇を維持できる案件
誰でも今の生活や落としたくないもの、むしろ待遇を上げて豊かになりたい。でもそうすると案件はほとんど残らなくなります。逆に採用時点から高額を支払える業種って何だろうと考えると一般的な仕事には無いような気もします。
冷静に考えると仕事っぷりと人柄を見て会社に貢献しているから給与を上げよう!となるので入社時から高額とはなかなかいかないですね。
ⅲ)業種や仕事内容や雇用形態を広げた方が見つかり易い
分かってはいるけど出来れば何も身につけなくても今のままで待遇のよい正社員になりたい。知識経験を評価して人柄を買ってくれる会社は必ずどこかにあるはず・・と神頼みに近い心境で僕は募集案件をめくる日々でした。
多くの方がそうやって時々応募しながら貯金を切り崩していくんだと思います。
②そして僕(47歳)はどうしたのか
ⅰ)取り敢えず収入が得られる仕事を!
待つのに疲れなにか契約社員としてでも始めないと!と先ず毎日定時で勤務できる仕事を見つけて働きはじめました。未経験の業界で 6か月間限定でしたが毎日働けて収入が安定して嬉しかったです。
貯金の目減りが止んだので精神的に凄く安定します。収入面の不安が最も精神的にキツイのでそこを先ず解消するのが先決だと思いました。そしてその仕事の契約期間が満了したらまた次の仕事を短期含め探し食い繋ぎました。
ⅱ)余った時間で何かスキルを得ようと動いた
本業は9時~17時で週休2日です。仕事があるから転職サイトを見る必要がほとんど無くなり時間にも気持ちにも余裕が出たので「副業」を調べはじめました。
「副業」で検索するとだいたい決まった情報が出てきます。その中でも資格不要で未経験から始められて低スペックのPCでも作業できる「Webライター」を見つけそれに挑戦しました。依頼された文章を書いて納品する仕事です。
僕はCrowdWorks(クラウドワークス)というサービスで探しました。副業系のindeedみたいなものです。
始めはクラウドワークス内で受託実績が無いのでなかなか選ばれません。でもそのうち自分が詳しいジャンルの案件だったり委託者へのプレゼン文章のアピール力が上がってきたのか、ポツポツと仕事を貰えるようになりました。
生意気にも1文字1円以上の案件だけ応募してましたが、始めてから4ヶ月目位には2円に値上げして継続して月に4本発注してくれるクライアントも見つかり、いまは月に10本は書いています。
副業収入の概算:
1案件3,000文字、平均文字単価1.4円、受託10本 = 42,000円
驚きでしょ? 給与が月4万円高い仕事に就職するのはメチャクチャ大変、だったらソコソコの収入の仕事にプラス副業で収入を補えばいいんだ!と悟りました。
③副業ではなく時流を読むことを推奨
将来と人生のキャリアについて考えた時に、世の中の価値観や需要に合わせて自分が変化していった方が長く需要に寄り添えることが分かりました。
その理由は以下の5つ。
ⅰ)新たな価値観や仕事の存在に気付いた
僕らが毎日見聞きするものは全てネット上にあります。検索結果も商品ページも面白い動画も専門文献も企業と消費者を繋ぐのも全てネット。
その一つ一つにも全て企画・制作・運営を担当する者がいます。Webライターは制作部分の文章を執筆する担当です。
外食産業のように材料の生産者・運搬の物流・卸市場と仲買業者・小売・飲食店などと同様に、ネット上の仕事にも担当があるんですね。
ⅱ)不要なものは淘汰される
今から20年前・・2001年、僕が27歳のころの世の中の変化
A、デジタルカメラがフィルムカメラの販売台数を上回る
B、携帯電話にワンセグが標準装備
C、記憶媒体はCD-ROMの一強
D、切符が交通系ICカードに
E、紙の地図がデジタルデータに
では今現在・・2021年はどうでしょう
A、スマホで高精細な4K動画が撮れる
B、TVが衰退しデジタルコンテンツが乱立
C、ストリーミングやクラウドでデータ保管はしない
D、買物は全てスマホアプリでその場で決済
E、GoogleMapで最新かつ無料配信
つまり今の主流は20年後には姿を消すという事です。
あと20年働くとすれば・・少なくとも今話題になっている技術くらいは知識経験として採り入れておかないとマズいですよね。
ⅲ)求人を見れば全てが見える
いま世の中で需要のある業種・業界を知るのは簡単で、求人を見ていればいいんです。聞きなれない業界は関係無いと避けずに先ずは調べましょう。
ⅳ)実際に仕事が見つかる
実際に47歳の僕でも副業しながら巨大企業のコールセンタースタッフとしてPCを使って完全在宅で働いています。
ⅴ)見方を変えれば全てが適職になりうる
今まで自分の仕事探しで業界を限定していたのが勿体なく感じます。新しいジャンルへの不安を感じながら一から努力したくなかったんですよね。
とはいえまた次のキャリアに進む時にも職歴は参照されます。できるだけ次の展開で有利になるよう自分を俯瞰した必要スキル獲得の目線は大切でしょう。
④自分で稼げる知識経験をスキルと呼ぶ
よくある国家資格試験を否定はしません。あれば尚良しですよね。
ここで言うスキルは実際に稼ぐ力という意味です。僕は未経験から恐る恐る始めたWebライターで今年中には月10万円を見込んでいます。
一層執筆力を上げ需要の多いジャンルに参入し受託数を増やせば叶えられそうな気がします。
見込み収入:
1案件3,000文字、平均文字単価2.5円、受託15本 = 112,500円
源泉10%を引いて = 101,250円
努力と継続は必要ですが自分に必要な分だけ自由に稼げるスキルには大きな可能性を感じます。
⑤地方移住という選択肢について(生きる場所を定めない)
都会を離れて田舎に移り住んでから5年が経ちました。
ⅰ)都会の友人・元同僚・お客様とは離れて疎遠
でも問題ありません。新天地でもまた必要に応じて出会いはあるし、リアルに会わなくていいメリットを今は強く感じます。
でもどうしても必要な人とは田舎にいてもちゃんと繋がっていられますよ。ネットとSNSがあればいつでも繋がれます。大丈夫です。
ⅱ)何もないから何も買わない・迷わない・悩まない
たまに都会に行くと気づきます。目に映るモノが多すぎていちいち視点が定まりません。
色や形や材質やブランドのバリーエーションってそんなに必要かなぁと、逆にモノや店が多い都会のツラさがあらわになります。
ⅲ)将来の展望に向かって没頭できる環境
何もないから没頭できます。夜も早く寝ますし。
この場所でこの仕事で一生過ごすのかも分かりません。だからこそ何かに打ち込んで新しいジャンルの中でも生存競争に少しでも勝てるように頑張りたいと思っています。
ⅳ)生活コストを下げればイイのは分かる! でもどうやって!?
生活圏を固定しない生き方がPCひとつで叶うことが分かりました。
借家(光熱費と家賃で3万円~4万円)食費3万円・雑費5万円。ざっと固定費で11万円~12万円。
手取り15万円くらいならどんな仕事でも貰えるので気が楽です。
さらに副業してるので毎月しっかり貯金まで出来ます。僕は投資信託をコツコツ買ってます。買物はAmazon率が高いです。
⑥在宅ワークについて(自ずとリモートワーク)
感染予防であらゆる業種の在宅ワークが増えたけどまた出社ワークに戻った企業も多いですね。一方で案外やってみたらリモートでも仕事が成立すると分かりリモートが定着、その結果日本全国へ採用募集ができるようになったことを受けリモート募集の案件が増えています。
いまの僕の仕事もその理由でリモートコールセンターとして全国で募集採用されていました。
⑦人生(仕事と暮らしと余暇)をどうしたいのか
転職からずいぶんと論理が飛躍したように感じられましたか?
僕はこの流れでキャリアを築いています。正解かどうかではなくではなくひとつの選択肢だと考えてください。
ⅰ)40代が避けがちな職業
Webライター・プログラマー・動画編集・コールセンターなど、僕はすべてがリモートに置き換わった未来と新たな職業の台頭を想定しました。
対面営業などはリモートが代替し、自動運転などテクノロジーが急激に進化することで市場も急激に変わります。だからこそ未来を逆算したスキルが必要なんです。
⑧転職を成功させる為に必要な心構え
ⅰ)経験のある業界に絞らない
・経験が有るか無いか重要視されていないばかりか足かせになる場合もある
・40代が経験した業界は当時より成熟していてこの先に縮小する可能性が高い
・経験者が集まるということは、競争率が高い・単価が安いことにも繋がる
ⅱ)苦手な条件でも避けない
・営業したくないとか外の仕事はイヤとか接客したくないとか
・正社員じゃないとか配置転換がイヤとか通勤が遠いとか
・PC操作が苦手とか若い子に教わるのがイヤとか土日出勤がイヤとか
そうやって大切な経験の機会を自ら無くしてませんか?
ⅲ)新しい事を謙虚に学ぶ
・未来に主流になる技術が今話題になり利用され始めています
・全ての新たなサービスは今あるモノの代替サービスなんです
・皆が知っている事は無価値です。皆が知らないから学ぶんです
・思考や感覚が新しい時代に適合する為にアップデートされます
ⅳ)やる前から失敗を恐れない
・失敗するに決まってます。慣れないことをやるから当然です
・失敗経験は失敗したくない人にとって凄く価値があるのです
・失敗したからと言って全財産を失って死ぬわけじゃないです
・失敗が増えると単に雑談のおもしろネタが増えるのでOK
⑨あとがき
僕はゆくゆくは海外に移住しようと計画していて、その為に土地に縛られない生き方(価値観や仕事や交友関係)に切り替えようと動いています。
皆さんの考え方とは少し違うかもしれませんが、外的影響が少ない方が僕にとっては自由でストレスが少ないと感じるからです。
40代だってまだまだこれから可能性が花開きます。まだまだ知らないことも沢山あります。今までの知識や経験は取るに足らないほんの小さな事だと思えたら、知らないことを知りたいという欲求に変わると思うんです。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
転職活動でお疲れの皆さんの心が少しでも軽くなれば嬉しいです。
40代からの転職体験の事例は、セカンドゴングというサイトでたくさん紹介されています。こちらもぜひ参考にしてみましょう。
・40代男性の転職体験談
・40代女性の転職体験談
「いまさら聞けない」的な内容の記事が僕はとても参考になりました。
「転職ガイド」と「転職体験談」が特に良かったです。
筆者へひとことコメント